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コラム

2026/02/06

トイレの素材

トイレの素材

― 快適性・清掃性・耐久性を左右する素材選びの重要性 ―

トイレは住宅の中でも使用頻度が高く、かつ清潔性が強く求められる空間である。そのため、設備やデザインに注目が集まりやすい一方で、「材質」については十分に理解されないまま選定されているケースも少なくない。しかし、トイレに使用される材質は、日々の掃除のしやすさ、経年劣化の度合い、さらには快適性や衛生面にまで大きな影響を及ぼす重要な要素である。本コラムでは、便器本体から便座、床・壁、付帯部材に至るまで、トイレに使われる代表的な材質とその特徴について詳しく解説する。

 


1.便器本体の素材 ― 陶器(衛生陶器)が主流である理由

現在、日本の住宅用トイレにおいて、便器本体のほとんどは「衛生陶器」で製造されている。衛生陶器とは、粘土や長石、珪石などを原料とし、高温で焼成した陶磁器の一種である。

この材質が長年にわたり採用され続けている理由は明確である。第一に、表面が非常に硬く、傷がつきにくい点が挙げられる。傷がつきにくいということは、汚れや細菌が入り込む隙間が生じにくく、結果として衛生的な状態を長く保ちやすい。第二に、吸水性が極めて低いことも大きな特長である。水分や汚れをほとんど吸収しないため、臭いの原因になりにくい。

さらに近年では、各メーカーが独自の表面加工技術を開発しており、汚れを付きにくくする「防汚コーティング」や、水の流れで汚れを洗い流す構造などが進化している。こうした技術も、衛生陶器という安定した基材があってこそ実現できるものである。

一方で、陶器は強い衝撃には弱く、重い物を落とすと割れる可能性があるという側面もある。ただし、通常使用の範囲で問題となることはほとんどなく、耐久性という点では非常に信頼性の高い材質といえる。


2.便座の素材 ― プラスチックが担う快適性と機能性

便座に使用される材質として最も一般的なのは、ポリプロピレンなどの合成樹脂である。便座は人の肌に直接触れる部材であるため、適度な柔らかさや温度調整のしやすさが求められる。その点において、プラスチック素材は非常に優れた特性を持つ。

特に温水洗浄便座の場合、内部にヒーターや電装部品を組み込む必要があるため、加工性が高く、軽量な樹脂素材が不可欠である。また、抗菌仕様の樹脂や、汚れが付着しにくい表面処理を施した便座も一般化しており、衛生面への配慮が進んでいる。

ただし、樹脂製便座は陶器に比べると経年劣化しやすく、長年使用すると黄ばみや細かな傷が目立ってくる場合がある。そのため、便器本体よりも便座の方が先に交換時期を迎えることが多い。素材の特性を理解した上で、消耗品として捉えることが重要である。


3.タンク・カバー類の素材 ― 見えない部分にも差が出る

タンク部分については、便器と同じく衛生陶器が使われることが多いが、タンクレス型トイレでは樹脂製カバーが用いられるケースが増えている。樹脂製カバーは軽量で施工性が高く、デザインの自由度が高い点が特長である。

また、手洗い器一体型のタンクでは、水はねや汚れが付きやすいため、表面のコーティング性能が重要となる。素材自体の違いに加え、仕上げ技術によって日常の手入れのしやすさが大きく変わる点は、見落とされがちだが重要なポイントである。


4.床材の素材 ― 清掃性と耐水性が最優先

トイレ空間において、床材の選定は極めて重要である。水や汚れが直接付着しやすい場所であるため、耐水性と清掃性が最優先される。

一般的に多く採用されているのは、クッションフロアである。塩化ビニル素材を使用したクッションフロアは、水に強く、継ぎ目が少ないため汚れが溜まりにくい。デザインのバリエーションも豊富で、木目調や石目調など、空間演出の幅が広い点も魅力である。

一方で、より高級感を求める場合には、フロアタイルやタイル床が選ばれることもある。タイルは耐久性が高く、傷にも強いが、目地部分の汚れ対策が必要になる。また、冬場に冷たく感じやすい点も考慮すべき要素である。


5.壁材の素材 ― 湿気と汚れへの配慮

トイレの壁材には、ビニールクロスが最も多く使用されている。防汚・防カビ機能を備えたクロスも多く、施工性とコストのバランスに優れている。

近年では、腰壁にパネル材を採用するケースも増えている。樹脂製や化粧板のパネルは、飛び跳ね汚れを拭き取りやすく、特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では実用性が高い。材質によるメンテナンス性の違いが、日常の負担に直結する部分といえる。


6.材質選びがトイレの寿命を左右する

トイレは単なる設備ではなく、複数の材質が組み合わさって構成される空間である。それぞれの材質には得意・不得意があり、どれか一つが優れていれば良いというものではない。使用環境や家族構成、掃除にかけられる手間などを踏まえ、総合的に判断することが重要である。

特にリフォームにおいては、見た目や価格だけでなく、「なぜこの材質が使われているのか」を理解することで、完成後の満足度は大きく変わる。材質に目を向けることは、トイレを長く快適に使い続けるための第一歩といえるだろう。

 

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