コラム
2025/02/20
【マンション水まわりリフォーム 浜松市】アスベストに注意して
はじめに
マンションの水回りリフォームを行う際、多くの方が「設備の交換」や「配管工事」などに注目します。
しかし、築年数が古いマンションでは、**アスベスト(石綿)**の問題を見落とさないことが重要です。
アスベストは、かつて建材として広く使用されていましたが、健康被害のリスクがあることが判明し、現在では使用が禁止されています。
しかし、古い建物では未だにアスベストが残存している可能性があり、適切な対応が求められます。
本記事では、マンションの水回りリフォームにおいて注意すべきアスベストの問題について解説し、安全にリフォームを進めるためのポイントを紹介します。
1. アスベストとは?
1-1. アスベストの基本情報
アスベスト(石綿)は、耐熱性・耐久性に優れた繊維状の鉱物で、かつては建材や断熱材、塗料などに幅広く使用されていました。
特に、1960〜1980年代に建てられたマンションにはアスベストを含む建材が多く使用されている可能性があります。
1-2. アスベストの健康リスク
アスベストを吸い込むことで、以下のような健康被害が発生する可能性があります。
- 中皮腫(肺や腹膜に発生するがん)
- 肺がん
- アスベスト肺(じん肺の一種)
これらの病気は長い潜伏期間があり、数十年後に発症することがあるため、アスベストを含む建材を扱う際には慎重な対応が必要です。
2. マンションの水回りリフォームでアスベストが関係する部分
水回りリフォームでは、以下のような場所でアスベストが含まれている可能性があります。
リフォーム箇所 | 使用されていた可能性のあるアスベスト含有建材 |
天井 | 吹き付け材、耐火材 |
壁 | 吸音板、耐火ボード |
床 | 塩ビタイルの接着剤 |
配管 | 保温材(断熱材) |
これらの建材は、解体や撤去作業を行う際に粉じんとなり、吸い込む危険性があります。
そのため、リフォームを進める際には慎重に調査し、安全な方法で作業を行う必要があります。
3. アスベストを含む建材の調査方法
3-1. 事前調査の必要性
マンションのリフォームを行う際には、アスベスト含有の可能性がある建材が使用されているかを事前に調査することが重要です。
国の基準では、1980年代以前に建築された建物のリフォームでは、アスベスト調査が推奨されています。
3-2. アスベスト調査の方法
調査には以下のような方法があります。
- 設計図の確認
- 建築当時の設計図を確認し、アスベストが使用されている可能性がある箇所を特定します。
- 専門業者による分析調査
- 建材の一部を採取し、専門の検査機関でアスベストの有無を分析します。
4. アスベスト除去の対応と費用
4-1. アスベストを含む建材が見つかった場合の対応
もしアスベストが含まれていることが確認された場合、以下のような対応が必要になります。
- 封じ込め(飛散しないように特殊コーティングを施す)
- 囲い込み(アスベスト含有部分をカバーで覆う)
- 完全除去(専門業者による適切な解体・除去)
4-2. 除去費用の相場
アスベストの除去には専門的な技術と設備が必要であり、一般的な費用相場は以下の通りです。
対応方法 | 費用相場(万円) |
封じ込め | 20〜50 |
囲い込み | 30〜80 |
完全除去 | 100〜300 |
完全除去は費用が高額になりがちですが、健康リスクを完全に取り除くことができます。
マンション管理組合やリフォーム業者と相談し、最適な方法を選びましょう。
5. マンションのリフォームを安全に進めるために
5-1. 信頼できるリフォーム業者を選ぶ
アスベスト問題に精通した業者を選ぶことが重要です。業者選びのポイントとして、
- アスベスト調査の実績があるか
- 適切な施工方法を提案してくれるか
- 国の基準に従った対応をしているか
などをチェックしましょう。
5-2. 補助金や助成金の活用
アスベスト除去には高額な費用がかかるため、国や自治体の補助金制度を活用すると負担を軽減できます。
浜松市などの自治体では、リフォーム補助金が用意されている場合があるので、事前に確認しましょう。
まとめ
マンションの水回りリフォームでは、アスベストが使用されている可能性があるため、事前調査と適切な対応が不可欠です。
特に築年数が古いマンションでは、アスベストが健康被害を引き起こすリスクがあるため、安全にリフォームを進めるための対策をしっかりと講じましょう。
信頼できるリフォーム業者と相談し、適切な手順を踏んで安全なリフォームを実現してください。